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Let me take you down, cos I'm going to …

誰に聴かせるでもなく、
ひたすらヴァイオリンを練習する。
誰に見せるでもなく、
黙って紙に鉛筆を走らせスケッチする。
このブログもそう。
誰に読ませるでもなく、
夜中に黙々と文字を打つ。

脳内にいろいろなイメージが常に漂っている。
物心ついた頃から
それは当たり前に漂っていた。
音楽を聴く時、
イメージは鮮やかに、
そして立体的に変化していく。
そんな時、僕はゆっくりと目を閉じて、
その瞼の裏側に広がる風景や、
湧き上がる言葉たちを、
ただそれらが湧き上がるままにまかせ、
ぼんやりと眺めていた。
他人には見えない世界。

昔から誰かと二人きりで話をしていると、
「そんな風にいろんな事考えてたんだね」と驚かれる事が多い。
誰にも見つからない
究極の隠れ家を持つ孤独。

Nothing’s gonna change my world

その事を仮に、
心の中にある秘密の森だとしたら…
僕は小さい頃から、
所謂その森の中で育ち、
その森に住んでいるのかもしれない。
どっぷり浸かっている時代もあれば、
そこそこな時期もあった。

その森を心の中で、
密かに飼っている人が、
僕の他にもいる事を、
ある時僕は知ることになる。

森を飼う人は、
外見上特に目立つところはない。
物静かな引っ込み思案とは限らない。
むしろ社交的で、いつも仲間に囲まれているような人だっていた。
共通しているのは、
彼ら彼女らには、
どんなに理知的にかつ巧妙に隠そうとしても、
隠しきれない孤独が、
体全体から滲み出ている。
それに気づく人はほとんどない。
本人すら、その孤独の存在に気付いていない事すらあるのだから。
苦痛が、例えばふとした笑顔の横顔の口角に見えたり、瞳の端の湿っぽい反射に現れたりする。
ほんの些細な青白い影。
そこに僕は深い森をみることができた。

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