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ワーシャル カルネオルを張る

やっとバイオリンの弦を交換する事にしました。
前に張り替えたのは一年以上前。
ずいぶん使いました。
E線はゴールドブラカット0.26。もう錆び錆び。
他の弦(ドミナント)も柔軟性が落ちて共鳴が聞こえないので、音程がとりにくい。

若い頃は楽器を鳴らす技量がなかったから、
存在感のある音を出すのに必要なテクニックの不足を、
弦のクオリティによって補完したい気持ちがありましたから、張り替えの度にいろいろ試したものです。
学生の少ないバイト代をはたいて買うものですから、
小遣い程度の資金を握りしめて、時に慎重に、時に冒険したりしながら弦を試したものです。
楽器を始めた頃はドミナント。それしか知らなかったし、当時行きつけの楽器屋にはドミナントしか置いてなかった。
ヘリコア、インフェルド、オブリガード、あとエヴァピラッツィ。
エヴァの弦に出会ったのは大学四年の夏。
朝から晩まで狂ったように楽器を弾きまくっていた頃。
当時の僕の関心事は、音を遠くまで届かせるにはどうしたらよいかということ。
他の弦との共鳴を生かすように音程を探り、ビブラートは表情をつけるためではなく、音を飛ばすために使っていました。(今思うとちょっと不純な弾き方だけど)

「若さとは自己顕示欲の素朴な強さの事を言う。」

自意識過剰で、楽器をギャンギャン鳴らしたい二十代の僕にとって、エヴァピラッツィとの出会いは運命的ですらありました。張った途端チェコの古いが楽器から、きらびやかな音が鳴り出す。おまけに張りが強いから乱暴な弓使いでも音が荒れない。まさに魔法のような感覚でした。

その後、社会人になってからは
インフェルドの青にしたり、
コレルリ アリアンス ヴィヴァーチェやペーターインフェルドを試したりしながら、いつしかヴィオリーノに落ち着き、カルネオルを経て、今はドミナントに。というか弦にこだわりがなくなりました。弦を音量や音色のためでなく、弾き心地とコストパフォーマンスで選ぶようになったのは、大人になったからと言われれば、確かにそうかもしれません。結局当たり前な話ですが、楽器を効率よく鳴らし、音を遠くまで飛ばすには、ボウイング(弓の圧力、配分、駒寄り指板寄りの位置)によるところが多いのです。
今回もドミナントにしようかと思いましたが、昔は手に入りにくかったワーシャル社のカルネオルが、Amazonでドミナントより割安なことがわかり早速購入。

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