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しったかぶりはまわりくどい

夜中に家に帰って、
テレビをつけたら、
森進一が歌ってる。
あ、久しぶりだなあ。
なんて観ていて、
でもよくよく見たら、
徳永英明だった。
まあ、どっちにしろ、
特に変わりはないけれど。

出勤中のBGM
今週はエリックドルフィー

かなり独特なミュージシャンだと思うけど、
音にどっぷりと浸かっていると、
生々しいと思っていた音色は、
実は非常に知的で上品だということが分かる。
楽器のテクニックは抜群。
フルートもバスクラも自在に扱う。
イマジネーションに溢れるフレーズ、
それは過去のある一瞬に何処かで見たらしい風景を、
ふいに想起させるように、
意識の沼の底にまで沈んでいるような記憶を、
コンマ数ミリの精度でもって、
すっと撫でるように刺激する。

何かなあ、何だっけかなあ、
なんて思ってるうちに、
いつしか曲が終わっている。
そんな音楽。


何も分かってない人が、
分かってるフリをして、
取り敢えず、自分のプライドが傷つかないように、
誰かになんとかしてもらおうとする。
実にまわりくどくて、
そして哀しい。
知らないということ自体は、
みんなが言うほど、
あるいはみんながそう思ってると感じるほどには、
悪いことじゃないのかもしれない。
みんなが地球上の同じ場所から物事を見られないのと同様に、僕らはそれぞれ、その立場だからこそ知っていることもあれば、当然立場が変われば知らないこともある筈だ。偉そうに書いておきながら僕にだって、似た経験がある。知ったかぶりをしながら家に帰れば必死にネット検索。莫大な情報を吸い込んで、分かった気になって、よせばいいのに他人を眺めて、ささやかな優越感に浸る。
自分に自信がないからこうなる。


自分より分かってそうな人に出会うと、
単に分からないなら教えて貰えば良いだけなのに、
分かってますよってアピールを、相手の顔色を伺いつつ探り探りやっていく。
やっかいなのは、いくら頑張ってみたところで、元が劣等コンプレックスだから、
つまり始めから完敗なのである。
次第に自分が嫌いになってくる。
扱い方によっては自己嫌悪だって、
よい酒の肴くらいにはなるだろうが。







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