« Embrace me | トップページ | ユング的な »

noraneko gundan とフルート

この前の連休は、
自治会の盆踊り大会の手伝いでほぼ終わったけど、
最終日の午後は、
熱中症すれすれの頭痛の中、
家族で名古屋まで遊びに行けた。

子供たちが好きな絵本(僕も好きだ)
「ノラネコ軍団」シリーズに関するイベントがあると聞いて栄のPARCOまで。

PARCOなんて何年振りだろう。
学生時代はよく来た。
世界堂という画材屋があったり、
楽器屋もあった。島村楽器。
あとタワレコもあった。
画材屋、楽器屋、レコード屋。
あと本屋。
これだけあれば学生の時分は、
何も買わなくたって一日中過ごせた。

本屋に併設のカフェが、
期間中ノラネコカフェになるらしい。
僕らが注文したドリアは、
出来上がりに時間がかかるらしく、
テーブルで、しばし空白の時間。
こういった時間は、
若い頃には、そこら中に転がってたけど、
それは本当は贅沢な時間だったという事を、
この歳になると実感する。

何かする事が贅沢とは限らない。
何もしない事こそが、
むしろ贅沢かもしれない。

ダウンライトって天井が暗くても床が明るいから雰囲気出るのかなんて、
店内を眺めてぼんやりと考えている。


「あたし元々オケだったからさあ、そこらへんがちょっと分かんないじゃん。」

ふいに左耳に、こんな会話のフレーズが飛び込んできた。うっかり聞き耳をたてる。

「リーダーはビックバンドやりたそうだけど、だからあんまよく分からなくて…」

ちらっと横目で確認、
会話の主は二十代前半か、
比較的大柄な女子。
学生か?
向かいには彼女より年上に見える
もったりした印象でも、
プライドは高そうな男子。

吹奏楽関係のカップルだろうか。

でもオケという言葉がやけに引っかかる。
楽器は何だろう。

「リーダーはさあ、でもバンドのプロデュースとかしてるって言うじゃん。プロも見てるってさあ。だからあたしもちょっと話聞いてみよっかって、でも、なんかどうかなって。だってヨージさんも別にって感じだったじゃん。」

相手の男子の声はあまり聞こえてこない。

僕はこの女子がいったい何の楽器を演奏する人なのか、必死に考えている。

管楽器であるのは確か。
しかもオケにある楽器。
だからサックスはないかもしれない。
ラベルのボレロならまだしも、
一般的にサックスはオーケストラに常設の楽器ではない。

ホルンの可能性も無いかもしれない。
ビックバンドといえばジャズ。
ジャズでフレンチホルンはあまり無い。

口の形を見れば金管か木管かある程度予測はつくが、
ショートヘアの毛先がいい具合に口元を隠している。

結局分からないまま、
ドリアが出来上がり、
盗み聞きは家族団欒の会話に変わる。
気づけばカップルは既に席を離れていた。

答えは上の階の島村楽器に行ったら分かった。
店には「管楽器フェア」ののぼり。
白布をかけたテーブルには、
沢山のサックスとフルートが並んでいた。



|

« Embrace me | トップページ | ユング的な »

ぼんやり日記」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« Embrace me | トップページ | ユング的な »