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モンクとランニング

セロニアスモンクを聴きながら
夜の街をランニングする。

モンクの指が鍵盤の上を飛び跳ねる。
そこにエレガントな音が広がる。
セロニアスモンクの音楽は、
エレガントの一言に尽きる。
エリントンとはまた違った上品さ。

アスファルトを左右交互に飛び跳ねるナイキのシューズ。
着地のたびに腰に響く衝撃が心地よい。
じわりと背中が熱くなるくらいになったら、
あとは流れに任せて、
ただ走る心地よさに身をまかせる。
考えるのは、
この幸福な時間をいかに長引かせるかという事。
脇を締めて腕を軽く後ろに振っていると、
頭を固定して背骨が左右に波打つように揺れながら、
見事な運動サイクルを作っていくのが感じられる。
紐の一端を持って、ゆらゆら揺らすと、
波のようになるけれど、
それを身体全体でやっているような感覚。
そこまでいくと、
まわりの空気の温度、匂い、肌触り全てが
なんだか愛おしくなる。
走る前に頭にあった、
あんなにも不快な出来事が、
別にどうでもよくなるから不思議だ。
この感覚の虜になって以来、
職場で嫌な気分になると、
「ああ、走りたい。今夜8キロ走ってやる」
なんて心で呟いている自分がいる。
土日は約10キロ、
平日は1日。
節制して5キロ。
そんなペースで走っている。
若くないから、身体の疲労を考慮してあげなくてはいけない。
だから毎日は走れない。
筋肉の疲れを無くす時間が必要なんだ。

セロニアスモンクには、
アップライトのピアノがよく似合う。
アルバムによっては、
あ、これグランドピアノじゃなくてアップライトでしょって音がする。
僕はアップライトの音の方が、モンクの場合は好きです。
エヴァンスは逆にグランドピアノの音が好きだけどね。

ランニングという行為は、
何処か座禅に似ていると思っている。
なんの根拠もないけれど。

ジョンとヨーコの出会いのエピソードじゃないけれど、
所詮、人は最終的には、
自分の全部にyesを与える何かを探しているんだよね。
それを身体の奥に持てるかどうか。
それに特化するなら、僕らはちゃんと向き合わなくてはいけないのだけど、現実社会ってのは、本当に慎重すぎるね。
でも、ストッパーとしてなら、
この時差は必要十分条件なんじゃないかな。





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