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AタイプBタイプ

土曜日、
小学生の息子の体操教室。
ガラス窓越しに眺める。
今日は、跳び箱。

例えばスポーツだとか
音楽、ダンス。
これらは生まれ持った素質がある人と、
そうでない人が
比較的はっきり分かるもの。

体育の得意な子どもは、
多分なんにも考えなくたって、
普通に跳び箱なんて跳べちゃうし、
ボールだって自然に蹴る。
だから、当然ながら、できない子が理解できない。
だって、彼らにとっては、
それらのことは、考えなくても、
自然にできのだから。

考えなくてできるタイプと、
考えてできるタイプ。
仮に前者Aタイプ
後者をBタイプとする。

僕もそうだったが、こと体育に関しては
息子は明らかにBのタイプである。
他の子が軽々とやっている事が、
なかなかできない。
動きがぎこちなく、
動きながらいろんな事で頭がいっぱいで、
フリーズしてしまう。
子ども時分なら、
馬鹿にされる事だってある。

でも、そんなBタイプである事を、
本人もまわりも、それ程悲観する必要はないのではと、
ふと思う。
自然にできなければ、
頭で考えてやれれば、それでよいじゃないか。

自然にできてしまう事は、勿論すばらしい才能だから、
例えばそれを生かして職人みたいになる事が容易ではある。
一方で自然にはできない人が、デフォルトじゃないスキルを、自分自身に植えつけ、育ててゆく行為は、物事の仕組み自体を知る手段とも言える。

Bタイプは、考えてするタイプなのだ。
全体で捉えてマスターする事は、思索である。
そこには、新しい方法を生み出す可能性がある。
ジャンルを飛び越えていく力が生まれる事だってあるかもしれない。何も悲観する必要はない。

考えてできる人は、
とにかく細かく、具体的に、とことん考える事。
身体が自然に反応しないなら、
そいつを自分でプログラミングしてやればいい。
これは、ハマるとかなり楽しい趣味だと思う。

そう言えば二十代前半、
週末になると一人、
バッティングセンターに行って、
2000円くらい使って、
ひたすらボールを打った事があった。
僕は野球は苦手だけれど、
例えば、飛んでくるボールに対してバットをどの角度で振り下ろせば、気持ちよく飛んでゆくかとか、
ボールにバットを当てよう意識する際に、
目でボールを追って、どのタイミングでバットを振るかとか、その際に左手はどんな役割をして、右手はどう動くのかとか、打ち返すという意識ではなく、バットを壁のように当ててゆく意識の方が確実に当たるだとか、
無数の事を考え、試行していたら、
いつしか左手の小指側の皮が剥けていた。
傍目には、おかしく映っていたであろうが、
本人は夢中だった。
繰り返しになるが、別に、野球が好きではなかった。
結局、野球を好きにはならなかったけれど、
少なくとも、バッティングセンターでボールを打つのは楽しかったし、実際少しは上手くなった。
まあ、しばらくしたら飽きたけど、
身体を考えながら動かすスキルは、
バイオリンを演奏する技術を習得するのに大いに役立った。これは成果だ。

長々と、まとまりなく書いたけど、
AタイプBタイプ、どっちがいいかといえば、
そう単純な話ではないようだ。
どっちだっていいじゃないか。
まあ、そんな話。

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