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マーラーやばい。

前回の記事で打ち明けた通り、
夏の演奏会に向けて、オケの譜読み中です。
マーラーの最初の交響曲。
スコアを見ると、何やらいろんな事が書いてある。
ドイツ語らしいが、訳すだけの語学力は無い。
今は、そんな稚拙な知性をアシストするに足るテクノロジイなる物がありまして、
スマホでひょいひょい。
何処ぞの誰それが、親切にもそれらを和訳せしめし文面をば、先日拝見いたし候。
がその内容、鬼のような細かさで、
読んでいるだけで、ノイローゼになりかねぬ代物。
目眩クラクラ、
唾液カラカラ。

思うにグスタフマーラー氏は、 多分、いや確実に、
遠くで眺めるには、非常に魅力的な人であるなれど、
一度懇意になれば最後、相手の胃に穴が開くほど厄介な人となりをば感じますれば、
この類の人にありがちなる焦燥感。
そして強迫観念。
それら、百年を越えし現代に於いても、なお健在であります。

例えるなら、
部屋中にしつこく、事細かな注意書きをはりだし、その通りに出来なければ途端に不機嫌になるような、
不安に眉をひそめる、神経質なオッサン。
それは玄関の戸を開ければ、
「戸は静かに閉め、靴は右から順に扉に向かってつま先を揃えて脱ぐこと」なる貼り紙があり、
またトイレに入れば、
「トイレットペーパーが残りふた巻きになるくらいになったら、次を用意しておくこと」なる文字が現れる日常。
周到なしつこさと、何かに取り憑かれたかのような強迫観念。
大抵本人は、その病的な様に気付いてはおらず、自分自身も、周りも疲弊してゆく。
リポビタンDは、そんな彼の為にあるのでしょうか。
勿論、冗談です。

そんな神経質な彼を想定し、
パート譜を眺めながら、僕は少しばかり足がすくんでいます。
マーラーは、さすがフロイドの治療を受けただけの事はある。
かなりな人です。
いろんな意味で。


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