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楽器と一緒に

チューニングをしてから、G線ファーストポジションの4の指でDを押さえて、隣の弦と鳴らす。
これが、まずやること。
一日あけると、指がなまっているから、
これがぴたっと合うこともあれば、そうでないこともある。
これを確認して、手の形を作る事を、僕は勝手に、手のチューニングと呼んでいる。
1の指から順に押さえる事は、初歩の段階で散々言われている事だけれども、
人の手を解剖学的に見ると、手首は尺骨側を支点にして回内回外をするので、人差し指の方がフレキシブルだ。
だから、逆転の発想で、小指側から人差し指の距離を探る。
これをすれば、小指に無理が少ない自然な手の形を見つけられる。
あとは、いつもみたいに音階練習をやっていけば、左手はいつものように、クレバーな動きを取り戻す。
右手は専ら移弦の練習。
手首の動きは、指の動きとリンクする。
細かい移弦の動きは、理知的にやらないと、拍からはみ出してしまう。
理知的になるには、首を長くする事。
首を短く縮めてしまうと、客観的に弾く事ができなくなり、破綻してしまう。
所詮1時間に満たない練習時間だから、毎日の進歩は、よくて数ミリ。
でも、それがなんとも言えない充実感を与えてくれる。
好きな曲を弾けるのは、確かに楽しい。
でも、楽器の楽しみは、こんな無機的ですらある基礎練習をやりながら、自分の身体や頭、そして楽器とじっくり語り合う瞬間にもあるのだと思いはじめた今日この頃。
じーんとした、充実感を持って楽器をしまう。
誰の為でもない、楽器と僕のためだけの時間。

曲は?
たまに弾きます。
クロイツェル。
41番とか、あと真ん中あたりのトリルの練習曲だとか。
はじめの方にある移弦のあるやつもやります。
でも、クロイツェルはちゃんと弾くのは難しいです。
やればやるほど難しい。
がっくりする事もしばしば。

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