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バッタがギチギチ

日曜の午後、
近所の男の子がピンポーンと遊びに来て、
我が家の二人のおチビちゃんと、
クローバーがうっそうとする庭で、
落ち着きなく遊ぶのを、
花粉除けのマスクに眼鏡を曇らせながら、
ウッドデッキにしゃがみ込んで眺める、
監視役の父です。

バッタを捕まえたとかで、
体長5センチくらいのを見せに来てくれましたが、
噛まれたとかで放してしまい大騒ぎ。
しょうがないので、そのバッタの首根っこを、とっ捕まえてやると、
親指と人差し指に、
びいんと張り詰めた硬いゴム糸のような振動を感じました。
生きのいい魚も、
びいんとしますが、
ちょっとあれに似た感覚です。

100円均一ショップで買った虫かごに押し込んだら、
ギチギチと身体を震わせている。
「あ、鳴いてる」と呟くと、
すたすたと息子がかけ寄り、真面目な顔つきで、
「うーん、鳴くってことは、つまりオスかメスだな、うん」と言って去っていった。

鳴こうが鳴くまいが、
まあ、オスかメスだろうよ。

小さな命は、
春の野原で身体を震わせ、
今を生きている。
その振動は、
音楽にもきこえる。

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