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サンタあふれる街に

職場の忘年会。
今年は例年とちょっと違う。
少し小規模な、忘年会。
例年が大々的過ぎたんだと思いますが。
なにせ、数が違いますからね。

一次会で退散。
小さな世界の小さな忘年会。
これもまた、趣あるものです。

駅で電車を待つ。
この駅は大学時代、何度も立った場所。

特急電車に乗り込んで、
吊革にもたれてみる。

この時期は、サンタクロースが増殖する季節。
今に始まったことでなく、
昔からそうでした。
今宵の車内は‥
あ、いました。
出入り口側の座席に、
金髪の女性。
この時間のサンタ帽は、
どこか宴の後のくたびれた風情があって、
それはそれで、いいもんです。
車内の約8割は男性。
黒や灰色のコートに、ピカピカ光る革靴。
白い不織布のマスクをして、
みんながみんな、スマホに夢中。

いつから、こうなったのか。
いや、昔からこうなのか、
僕には分かりませんが、
確かに言えるのは、
世の中は、とてつもない退屈の海に
ゆっくり、ゆっくりと呑み込まれつつあるということ。
大抵のテレビ、ラジオは、スポンサーの顔色を伺いながら、当たり障りのない話題でお茶を濁し、
世の人は、ありとあらゆる方面からの非難の危機から身を守るべく、
それこそ黒や灰色のコートの襟を立て、マスクで口を覆いながらスマホをいじるしかないのです。
マスクは、時に自己防衛の鎧にすらなる。

名古屋の駅で乗り換えたら、
スーツ姿のサラリーマンが数人
同じような眼鏡をし、酔ってハイテンション。
ドコサンタ、ドコサヘキサンタ、ドコサヘキサエンサンタとか、訳わかんないこと言って盛り上がっている。
こんな人も、夜中の11時、
人気のない地元の駅に一人降り立てば、
ただの疲れた会社員の顔に戻るのだろうか。
サンタは、子どもだけに来るものか?
子どもには夢がある。
何の保証もないけれど、漠然とした希望の欠片を、その掌に握りしめている。

夢を無くした大人に、
サンタクロースはやってくるのか?

そんな妄想していたら、
いつしか酔いも覚めて、駅に到着。

タクシー乗り場は長蛇の列。
家まで片道40分の道を歩く事に決めました。

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