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ピングポング



暗くなるのが早くなりました。
帰りの車中、信号待ちでふと右を見ると
多分昔店舗だったのでしょうか、
民家の一階の大きなスペースに何故か卓球台が二つ
大きなガラス扉越しに見えます。
蛍光灯に照らされながら、
四人の高校生男子が、学生服姿で卓球をしている。
カン、コンって、
まあ、車の中だから、音は聞こえないんだけれど。

壁には古びた柱時計。
柱時計のせいか、
はたまた室内の埃まみれの蛍光灯のせいか、
あるいは、高校生たちのあの独特の
はにかんだっていえばそれまでだけど、
ちょっと素で笑顔するのは恥ずかしいけど、
仲間の中での共通のチャンネルでなら、
存在する笑顔っていうのでしょうか。
上手く言い切れないけど、そんなののせいか、
今の僕には分かんないけど、
とにかく、
何処か懐かしい気分になれたのは確かです。

信号が青に変わるのが、眼鏡の縁に反射して
その光景から目を反らすと
前の車の運転手と、バックミラー越しに目が合いました。
あの黒縁眼鏡の男性も、
その昔、男子だった事を思ったのかな。

風は街路樹の葉を乾燥させ、
皮膚の老廃物を剥がすように、
カラカラと落葉させてゆく。



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