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言葉、文章

言語化できる情報ってのは、
実に限られたものであるけれど、
言語によって、湧き上がる共通体験がある時には、
言葉というのは、有効な鍵になる。
つまりは、キーワードってのは、
そんなもんなんだよね。

その言葉によって、
街ゆくみんなが、ぶわあっと解放される。
解放されるというか、匂い立つ。

そんな言葉は、
ある意味、
感性の触媒であり、
缶詰めの保存食。

その昔、
小6の僕は
歯医者の受付の、
劣化した蛍光灯の灯りで
ヘルマン・ヘッセの「車輪の下」を読んでいた。
視力が落ちてきた時期だったので、
本を集中して読むと、
目が疲れて、涙が出た。

だから、僕にとっての
車輪の下は、
歯医者の待合の黒い長椅子と、
薄汚れた蛍光灯です。

物語のあらすじは、忘れても
読んだ状況は、克明に覚えている。
それって、どうなのかなあ。



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