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文豪

イカれた人って、
つまり、天然の状態でイカれちゃってる人ってのが
多分どの時代でも、どの国でもいるんだと思うんだけれど、
イカれちゃった人が、あっちの世界から凄いもんを引っ張り出してくることも、確かにあって
まあ、今となっては幻想でしかないけれど、
その昔、チャーリーパーカーや、バドパウエルなんていう、天才以外の何者でもない彼らが、こぞって麻薬中毒だったことから、
ヒップであるイコール、ジャンキーというような変な誤解とともに、
それこそポールマッカートニーでさえ、
麻薬所持で来日できない有様というか、
まあ、つまりは、
天然でイカれた人に憧れる人は
薬の力を借りてでも、あっちの世界を覗いてみたいのかもしれませんね。

やばいと言えば、大正、昭和の文豪。
芥川、太宰はさることながら
いろいろと調べてみると
ろくな人いません。
みんな、ひっくるめて
遠くで眺めていたい人です。

作品は最高。
でも、作品と引き換えにした生き様は、
何とも悲惨な、
つまりは可哀想な感じの人ばかり。

彼らは神の生贄か?
はたまた、単なる反面教師。

まあ、何はさておき
世に人は多様な自己を生きている存在ですから、
単なるストーリーテリングの妙以外の何かを、
文学作品に求めるのも、
確かにわかるような気がする。

今は、多分違うよね。
そう、ちょっと違うんです。

太宰のグッドバイは
映画化されない。
芥川の河童や歯車も然り。

だから、活字で読む意味があるのかもしれません。
何だか見てはいけないものを盗み見る背徳感と、それを良しとされる奇妙な感覚。

夏になると読書がしたくなる。

自分の中の何かが、
真っ青な空に無謀な問いを、
全身を使って問いかける。

かつて僕は、
ラジオ体操帰りに見た北の空に浮かぶ入道雲とさえ、
会話を交わすことができた。

今は、その力は残っているのか?

触れたら痺れるあの感性は、
埃を払うだけで動き出す程度の劣化か?

夏の空。
蝉の鳴き声。

記憶の風景を頼りに、
あの頃の自分を取り戻す。

今か、さもなくば一生無理かもしれない。
そんな今年の夏。

みなさんの見る夏は、
どんな色ですか?



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