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すうっとする空気

甲府へ
朝、7時に家を出て
帰るのは夜の11時。

僕がオケに出会った場所で
僕のその頃に出会った人たちと一緒に演奏をする。
その練習です。
つまりは、大学のOBオケなんです。

オケでの活動をお休みしてまもなく1年。
所属のアマオケが12月に定期を控えていると聞いてはいるものの、
12月は、家庭の事情で何かと大事な時期で
今回はちょっと無理がありまして…。

今日練習に参加したOBオケは、
来年夏に本番という事で
スケジュールの都合も奇跡的に良く
そして、オケとの出会い、楽器との出会いから20年の節目として、迷惑を承知の上で参加させていただいたのです。
この方々と、かの地で一緒に音を出すのは
僕自身にとって特別な意味のあることですから、
このチャンスを逃すと、多分一生無理であり、
運命の巡り合わせと勝手に解釈しつつ
先ほどの繰り返しになりますが、図々しくも参加させていただくことにしたのでした。

練習に参加するために、片道4時間。
甲府に日帰り旅行です。
旅行といっても、観光なんてすることなんてなく
公民館で楽器を弾いて帰るだけなんですがね。

この移動時間と、交通費を
大いなる浪費ととるか否かは、
全くもって個人的な話でして
僕の人生においては、大切なこと。
家族の了承も得られて、
本当に感謝しています。
自分が自分でいられる場所として、
自分の居場所として、家族があることが
本当に有難いです。

甲府には、昼に到着。
名古屋の空気と違って、やっぱりこっちは空気が乾いている。
ピリピリと肌を刺すような乾燥はありませんが、
空気が空にすうっと抜けていくような
なんとも言えない感覚があります。
これを感じると、
あ、山に来たなあ。
と思うのです。
甲府は盆地ですけどね。

バイオリンは、湿度に敏感な楽器です。
弦が緩む緩む。
多分ペグを通す穴が、乾燥で広がったせいかもしれません。
チューニングで苦戦しました。
ナイロン弦なのに、弾いてるうちに緩んでくる。

その日は、演奏会のメインディッシュでもある
ブラームスの交響曲第1番の練習。
僕はセカンドです。
ここ何年も、同じオケで弾いていたせいか、
或いはしばらくぶりにオケで弾いたせいか、
理由は分かりませんが、
周りの音をよく聴いて、
それから勿論、指揮の先生をよーく見ても、
上手く全体の音の流れに乗れない時間が初めの頃ありました。
ブラ1は、所属しているアマオケの定期で弾いたことがあるし、スコアもちょっとは読んでいたはずなのですが、
全体のテンポ感が掴めないんですよね。
いや、テンポはわかる。
でも、他の皆さんが無意識に持っているリズムの捉え方が
僕のそれとは、少し違っていて
そこに上手く乗っかれなかったんでしょうね。

いろいろ試行錯誤しているうちに、
ゆったり余裕を持って合奏を楽しもうとしていたはずが、
僕の悪い癖です。
お預けを食らった犬の如く
ガツガツ弾いてしまいました。
なかなか大人になれません。
結局、合奏の音の流れには、満足行くほどには溶け込めず。
でも、何処か清々しいというか
何でしょうね、
上手くできたかどうかなんて突き抜けた楽しさがありました。

また、家で基礎から精進します。





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