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落ち込むという言葉は、
大抵あんまりいい意味では使わないですよね。
ちなみに僕は、日常的にポジティブとネガティヴを、けっこうな落差で行ったり来たりする人間なんで
当然ガクンと落ち込む事も、ままあります。
周りから見れば、
いい年して甘えているんじゃないかとか、
勝手に落ち込んで面倒くさいとか、
そんな印象かもしれないでしょうが、
本人は本人で、辛いんだからしょうがない。
僕もなるべく落ち込むときは、
周りに迷惑がかからないようにとは考えますが、
全く内にしまい込んで、涼しい顔でやっていたら、多分こんな年齢まで生きてないんじゃないかなあ。

落ち込むのは、悪いことばかりではありません。
心に体力があれば、落ち込むのは新たな変化を生み出すのです。これは経験としてそう思うのです。

この感覚をどう表現したら、しっくりくるか
いろいろ考えてみたことがあるんですが、
それは、例えば日常の中でぽっかりと空いた地面の穴に落っこちて、現実とは違った次元の空間に入り込むような感じでしょうか。
それは、これも例えばの話ですが、遮音のしっかりされたホテルの最上階の一室だとか、
あるいは、図書館の地下にある冷たい書庫だとか。
そんな空間にいるような、
そんな感覚です。

僕は、そんな風にして
ある空間に落ち込むと
よく、ぶらぶらあてもなく歩き回ったり
ギラギラした目で本屋をうろついたり、
車で夜の街を走ったりしたものですが、
落ち込んでいるときは、不思議なんですが
頭は冴えていて、それこそ臨戦態勢の興奮状態です。
だから、心の体力がないと
やっていけません。

若い頃は、体力も一応ありますから
ひどい時は一週間くらいろくにご飯食べないでも平気で、ひたすら悩んだりしていましたが、
もうおじちゃんですから、
そう無理もできない。
日常生活を放っておいて、
異空間に行ってしまうには
家族もいて、仕事もしてだと
なかなか難しいのです。
でも、そんなこと御構いなしに
あの穴はいきなり僕の足元に口を開き
意図せず、僕は落ち込んでしまうわけで、
現実をやりながら
落ち込んだ穴の中で、羽の生えたトカゲの化石かなんかを発掘するような作業をしなくてはならない。
これは大変な労力です。
穴の中で、疲れて身動きができなくならないように
ちゃんと体力をつけなくてはいけないなあと思う、今日この頃。
悩むにも体力が要るんですよ。

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