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また夢十夜

昨晩は、夢で楽器を弾きました。
その楽器は、弦楽器ではありますが、
バイオリンのような擦弦楽器ではなくて、
ギターより少し小さい木製の楽器。
ネックの先が琵琶みたいになっているけれど、ちゃんと半音ごとにフレットがついている。
弦は確か4本で、それぞれにドローン弦らしきものがついている。
僕は年季の入ったその楽器を抱えている。
場所は古い旅館の一室。
数人の仲間と談笑中。
そのうちに目の前の女性が歌詞の無い歌を歌いだす。
透明感のある声は月の光を思わせる。
僕はそれに合わせて、楽器をポロポロ鳴らすんですが、
実はよく弾き方が分からない。
でも適当に指でフレットを押さえながら
それらしく調和する音を、探りながら声に寄り添おうとする。
じっと耳を澄まして、音楽がどの方向に向かおうとしているのか考える。
大正の頃に建てられた古い旅館の薄暗いロビー。
音は親密で、ほんの少し湿っぽい。
時間と空間を作っているんだね。
と、僕の側で白髪の男性が、べっ甲の眼鏡越しにこっちを見ている。
彼は立ち上がり、窓際のアップライトピアノに向かうとコートの裾を整えてから静かに座り、
訥々と鍵盤を叩く。
じっと耳を澄まして、
僕はフレットを探る。
青白い月明かりが、目の前のテーブルに窓枠の長い影を伸ばしている。
夜はそうして過ぎてゆく。
そんな夢でした。

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