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若気の至り

楽器をキャンキャン鳴らしたいブームというのが、その昔ありまして。
といっても、これ僕の個人的なブームなんですが
例えば広ーいホールの最後列の後ろの壁まで音を飛ばしたいとか、高い天井まで昇った音が周りを包み込むくらいに空気を震わせたいとか、そんな妄想をしゃにむに追い求めた時期がありました。
若気の至りというかなんと言うか、
バカな事してました。

さて、その方法。
やり方はいろいろありますが、まずやったのはチューニング。それから音程を合わせる基準を他の開放弦との共鳴するかしないかとしたこと。
次にやったのはボウイング。アタックをつけて抜く弾き方。これでもかってくらい圧力かけて抜いた途端に素早く弾ききる。それやると弓の毛が切れます。
でも、確かに鋭くパワーのある音はでます。
そして左指、ひたすら指を立ててバチバチ叩く叩く。音はひたすらクリアーに、鋭く。それから力任せのビブラート。

いつしか、身体はガチガチに。
そしてがんばれば頑張る程に冷静さは無くなります。

若い時分はそれでも満足。パンクロックみたいに何かに向けた怒りやら反骨心やらを楽器に叩き付ければ、それなりのカタルシスは得られる訳ですから。

でも、さすがの馬鹿も、だんだんと歳をとり
このまま気合いで理由なき反抗みたいな事してるのが、直接的には自己満足以外の何物でもない事に気づくようになりまして、

いつの間にか楽器をキャンキャン言わせるブームは去り、
楽器に見合った分の音を、それらしく無理なく出そうとするようになったのでした。
身の丈に見合った音というか、でかい音以外にも魅力的な音はある訳で(当たり前ですよね、本当に阿呆ですなあ)それをちゃんと楽しめる範囲内でやっていこうと、そういうふうに思えるようになりました。
小さく小さく弾くのは、それはそれで辛いものだけれど、無理して背伸びせずに楽ーに音を出す事を、最近は妄想しています。
広いホールの中の千人に届く音なんて考えずに、リビングの三人に聴こえる音で、その三人を広ーい世界に連れていける音。
それを出すには、どうすればいいのかなあ。
最近は、そんなこと考えています。
といっても、3度の重音の音階練習ですけどね。





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