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記憶の触媒

恐らくこれは、すべての人と共有できる感覚ではありませんが、
僕の場合、ある触媒によってリアルに喚起される記憶というものが沢山あります。
それはふとした瞬間に前触れもなく現れ、ある種の温かさを僕の心に与えてくれます。
日曜の朝、
いつもみたいに床に寝転ぶ僕に、乗っかってきた暴れん坊の娘ちゃん。
その体温や、肌が触れ合う感触、あともしかしたら匂いかもしれませんが、そういったものにいつか見た昔の風景をふわっと思い出しました。
台風の影響で外は雨。
ウッドデッキにポツポツと雨が波紋を与えています。
雨は向かいの蜜柑畑辺りまで続く空間に、鋭利な直線をいくつも描いていますが、
部屋のガラス越しには、雨音は聞こえてきません。
窓から見える草に、雨粒。
この光景を目にしたのは
今が初めてではないはず。
雨の匂い、灰色の空気。
それは、保育園の下窓。
寝っ転がると紫陽花の花が見える。
子どもの頃、僕は多分
そうして外を見ながら、雨を感じていたんでしょう。今は秋で、季節は違うけれど。そんな記憶の風景。
紫陽花の葉に当たる雨粒。
じっと眺める。



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