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北斎

仕事の関係の試験をうけに鶴舞まで。
せっかく来たので、金山のボストン美術館に北斎を観てきました。

北斎は凄い凄いと昔から思ってましたが、
やっぱり凄い。
かなりのデッサン力。
線描で奥行きまで出してしまう眼力には、ただただ驚愕の一言。
特に人物を描いた時の、バランスの良さ。
どの人物像もしっかりと足で身体を支えている。
丹田あたりにしっかりと重心があるので、
どんなアクロバティックな姿勢でも、安定感がある。
それから構図の良さ。
これは言うまでもなく北斎の北斎たる処ですが、
螺旋状に立体的に視線が誘導される堅牢な構成美は、西洋絵画顔負けの説得力。感性のみでは、こうはいかない。
画面に貫く一本の芯が、見る人の眼をがっちり掴んで離しません。
画中の人物の視線が意図的に仕組まれている効果もため息が出るほどすばらしい。
浮世絵のプルシャンブルーの深さったらないですね。
もう、圧倒的な展覧会でした。

会場は大盛況。
絵を見ながらみんな思い思いに話している。
北斎が描いた当時も今も、大抵の人は絵そのものよりも、絵に描かれたものが何なのかについて関心が高いものです。
風景画の端に描かれている男の子が亀を連れているー。かわいーって具合にね。
それもまた、楽しい。
楽しいけれど、きっと北斎はそれに乗っかりながら、絵の中にあるものを絵の中で描いているんだと思いました。
馬だろうが鳥だろうが、
吉原だろうが富士だろうが、
きっと根本的には北斎にとっては
何だって良かった。
その点で、北斎はセザンヌに通じるものがあるとおもうし、ピカソっぽくも見えるんです。
たまに美術館行くと、なかなか刺激的ですね。





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