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感性と理屈



猫が動く獲物を捕まえるように、
眼を大きく開いて、
掴んだ線を紙に描く。
ふと紙から目を上げると、
もう前の姿は無く、
どんどん変わっていってしまう。

そんな時、解剖学的な知識が意外と役に立つことに気づきました。
つまり、大きな塊で捉える時にとっさの感覚が本能で捕まえた線やら形やらを、その知識によって裏付けをするというか、らしくさせるというか。
写真じゃないから、一瞬を全部写し取ることは物理的に無理なので、一つの絵にいくつかの時間が混じっているのですが、それをらしくさせる為の道具として、頭蓋骨の形やら、背骨との連結、肩甲骨と鎖骨、肋骨との関係、お腹の中にはちゃんと臓器がそれなりの重みを抱いて存在していること、それを両手で受け止めるような骨盤のことなど、ちゃんと分かって、分かるように描くことが、大切なんですね。逆に言えば、それを感じて自分の感性を深めていくことが、こうしてクロッキーをする事の練習たる所以なのかもしれませんね。
自分なりの理屈を持った構築物を創るって、凄いことですね。
なんて言いつつ、当の僕は、こうして動きまわる我が子に翻弄されながら、無心で線を貪るので精一杯です。
でも、この無心な時間。とっても気持ちいい。

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