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寒い夜

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木枯らし吹く夜、
仕事が終わって、駐車場で車に乗ろうとしたら、
運転席のドアの上、大きさは1センチくらいかな
小さな蜂が、黄緑のヴィッツの屋根にしがみついていました。
生きてるか死んでるか分かりません。
ただ、じっと動かず、あるいは動けず、
冷たい鉄の屋根につかまっている。
ためしに息を吹きかけてみたら、
魚の鱗みたいな小さくて飴色の羽だけが、
ふわっと揺れました。
その感じで、この1センチの蜂の身体には、まだ命が詰まっていて、その質量を最大限注ぎきりながら、全身全霊で耐えているのが分かりました。
足下で茶色く丸まった落ち葉がくるくると舞います。
空を見上げると、透き通るくらい清らかな満月が、いつになく高い夜空に凛と浮かんでいました。

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