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1983

車検証を探すために、ダッシュボードをあさっていたら、中から一枚のMDが転がり出てきました。 もう十年近くも前に、母校の学生オケ部室から偶然発掘したカセットテープをダビングしたものです。 1983年3月5日録音。 第19回定期 曲は、チャイコフスキーの六番の交響曲。 指揮は、堤俊作です。 僕の発掘したその頃においても随分昔の録音。 音源は恐らくレコードからテープに落としたもので、よく聴くと針を落とす音もします。フォルティッシモとか、明らかに音が割れてしまっているんですが、それも生々しくて、まるでソ連時代の非正規録音さながらの危険な香りの音がします。 中でも一楽章がかなりヤバい。確かにプロオケの録音のような精緻さなんて元から期待してはいけませんが、幾多のミスなんてどうでもいいくらいに胸に迫ってくる力があります。 曲自体ヤバい曲ですが、それを血生臭く演奏しちゃうこの日のテンション、そしてそれを引き立てる生々しい録音。 クラクラしながら聴き入ってしまいました。 3月といえば、四年生は卒業控えた最後のステージ。 尋常な精神状況じゃないのは当然のこと。 今まで当たり前にそこにあった音たちが、もうこれで最後になるという切ない感覚。実感ではきっと分かりませんが、予感ぐらいはしていることでしょう。 そういったもろもろが、もし音に出るとするならば、きっとこの日の演奏はそういったことがうまい具合に現れたものだったのかもしれませんね。 ところで指揮の堤俊作氏といえば、山梨の学生オケ時代に、トレーニング中に怒って指揮棒を折ったという伝説を昔、遠い先輩に聞いたことがありましたが、きっと情熱的な方だったんでしょうね。 さっきWikipediaで調べてみたら驚きました。つい先日、お亡くなりになったとのこと。ご冥福をお祈りします。 1380634911748.jpg

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