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ラジオ

音楽の大切さ
昔録ったラジオ番組のMDが部屋から出てきたので
それを聴きつつ最近は通勤しています。

今週きいているのは、音楽評論家故吉田秀和さんのFM番組「名曲のたのしみ」の最終回
追悼企画として過去の番組内容からピックアップしての放送です。

この番組には毎月末に「私の視聴室」と題した、吉田さんが色々な曲を解説を交えながら紹介するという企画があったのですが、
吉田さん独特の雰囲気のある温かい語り口と、その絶妙な解説を聞きながら、古今の名演奏に身を任せていると、何ともいえない時間が流れます。
僕は、昔からラジオが大好きで、例えばこの番組のように、マイクの前とスピーカーの前の人との距離が近い雰囲気のものが好きでした。


リスナーからのメッセージの中に、震災直後にこの番組を聴いて心が癒された人のものがありました。
きっと心の中は不安と喪失感で一杯であったろうこの方の心は、
震災と直接的には関係のないであろう、音楽そのものについてだけ語られている落ち着いた話と、そして百年以上前から幾多の苦難を越えて演奏され、そしてこれからも人から人へと弾き継がれていく音楽たちに安らぎを感じられたのだと思います。
音楽がそこに変わらずに響くということは、そのことだけで辛い中を生きる人の救いになるのかもしれません。
そこにはある種の祈りに近い時間が流れている気がするのです。
だから人は食物や水と同じくらいに、音楽に限らず、様々な芸術を必要とするのかもしれませんね。

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