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未来の家

未来の家
出張に向かう急行の車内。

ふと思い出すのは、小学生の頃、夏休みに工作で作った未来の家の事。

ドアの脇に立って、窓の向こうを通り過ぎるオンワードの大きな広告を見上げていたら、
何だか思い出したのです。
別にオンワードの広告なんて全く関係なくて、
冬の光が車内に差し込んだ弾みに
たぶん、何だか思ったのでしょうね。

小学生の僕が、その時思った「未来」というイメージは、その時代の世の中に広まっていたであろう未来の姿と同様に、
テクノロジーの発展という枠組みから編み出された、いわば理想としての「未来」だったのかもしれません。
例えば、タイヤの無い車が街の空を飛び回り、
人々はぴったりとした白いツルツルの服を着て歩く。
そして家に帰れば、アンテナが頭上にクルクルと回るロボットが
「ボッチャンオカエリナサイマセ」
なんて、目をピカピカ光らせてやってくる。
そんな未来の世界を僕は心のどこかに想定していたのでした。
恐らく漫画か何かの影響なんでしょうが、
未来について考えることは、幼い子供の空想をかきたてるのに、
きっと十分すぎるくらいの魅力があったのでしょう。
眠りに就く前に、一人布団の中で胸を膨らませていた子供の頃を、
まるで道を歩いていたら、どこからか来た懐かしい香りに立ち止まったみたいに、
ただ、ふと思い出したのです。
急行列車は地下にもぐり、慌ただしい駅のホームに着きました。

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