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折り紙の雨につられて

折り紙の雨につられて
夕食の後
息子くんがはさみで色紙を一生懸命切っています。
何を作ってるの?
と尋ねると
「あめ」
とのこと。
どうやら細かく切った沢山の色紙を
空から降らせたいようです。
後の片付けを想い、やれやれと一瞬ダウンライトの天井を見上げ、それからもう一度彼を見ると、
机に向かって、一人黙々と紙を切っている。
その目の真っ直ぐなこと。
没頭して口元がたらーんとしている。(親に似て口の締まりが悪いせいもありますが)
その顔を見たとき
はたと自分の子どもの頃のことを思い出しました。

三歳くらいから、だいたい小学五年生か六年生くらいまで、
僕の遊び相手は、ゲームでも、テレビでも、ボールでもなく、
紙とハサミとセロハンテープでした。
物心ついた時から、僕は親に買ってもらった落書き帳に絵を描いたり、展開図を書いてロボットを作ったりしていました。
学校から帰って、母が夕飯の支度をする気配を感じながら、
テレビから聞こえる「トムとジェリー」やら「一休さん」の歌とかをBGMに
チョキチョキ、カキカキしてたんです。
それらの創作遊びは、いつしか音楽鑑賞の楽しみに取って変わることになりましたが、
僕の身体は、あの手を使って何かを産み出す喜びを感覚として覚えている。
息子の没頭する姿を見て
何だか絵がかきたくなりました。
クロッキー帳を引っ張りだしてきて、
目に映ったものを、ただただ感覚と直感のおもむくままに鉛筆ですくいあげる楽しみ。
少しの不安と、何とない期待。
今夜アップした画像は、そのクロッキーを元に仕上げたものです。
はあ、楽しかった。

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