« 夜中に | トップページ | 春とショスタコーヴィチ »

歌の力

歌の力
ラジオの番組表で気になった番組をMDに録り貯めて、
カーステレオで聴きながら通勤するのが日課となりました。

今朝聴いたのは、NHKFMで先週の火曜に放送された大貫妙子の「懐かしい未来」という番組
最終回のゲストは作家の池澤夏樹。
番組はトークしながら、たまにゲストが好きな曲を流すといった感じで進んでいったのですが、
番組もいよいよ終わりにさしかかると、
大貫さんは、おもむろに番組スタッフをスタジオに呼び歌詞カードを配り、ゲストの池澤さんも加わり、みんなで坂本九の「見上げてごらん夜の星を」を歌いだしました。
みんなでマイクの前に集まって、伴奏もなしで。
大貫さん以外は男性、無防備でナチュラルな歌声。
大貫さんも含め、はじめは音程が安定せず、それぞれバラバラと進んでいきましたが、
次第にキュッと一つに集まるようになるのがはっきりと分かりました。
けして上手とは言えない(そんなことなど狙っていない)合唱でしたが、
繰り返し歌う歌声に身を任せながら、目頭が熱くなるのに気づきました。
人の声とは、歌声というものは、
これほど迄に人の心を温かく、優しく、包み込んでくれるのですね。
悲しいとき、寂しいとき、傍で誰かが温かい手で背中を擦ってくれているような、そんなぬくもりを感じることができました。
不思議ですね。
そんな力を持った歌でした。

もしあと数分で、世界が終わってしまうとしたら、
僕はどんなことをするのでしょう。
たとえば、
隣にいる人とお互いに手をつなぎ、みんなで大きな円を作って、歌を歌う。
世界が終わるその瞬間まで、
何度も何度も。
ギュッと手を握りあって、
ただただ、歌う。

そんな事、思いました。

|

« 夜中に | トップページ | 春とショスタコーヴィチ »

ぼんやり日記」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 夜中に | トップページ | 春とショスタコーヴィチ »