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ショーロな春先

ショーロな春先
だいぶ春らしくなってきましたね。
花粉のせいで頭がズキズキします。
年度末、仕事は殺人的な忙しさで、一日は24時間しかないということや、人は一睡もせずに生きられる生き物ではないという事実を無視した大きな社会のシステムの実に無機的な要求に対して、生命としての彼岸を意識しながら綱渡りで自転車操業の日々ですが、
持ち帰った仕事の一段落した雲の晴れ間に、
ビールとCDのリラックスタイム
今夜はブラジルな夜です。
「ショーロの夕べ~即興の喜び」
小さなホールでの実況録音
当日は曲目もあらかじめ決めず、リハーサルもなし。
集まった名手たちは、その場で演奏する曲目を決めて即興でソロをとっていく。
ほんわかした雰囲気のなか、リラックスした演奏が続きます。
お互いに相手を思いやりながら、音楽のグルーヴに乗っかって、変に自意識過剰になることなく、ただただ、その場の愉しさを淡々と音にしていく。
ここがモダンジャズにみられる、俺が俺がというある種のアメリカ的というか、血生臭い自己主張のぶつかり合いとは違う所です。
無理に自己主張しないというか、何というか自然に音楽が進んでいくんですよね。
変に頑張って主張しなくたって、あるがままで十分個性的なんだという、
そんなある種の田舎臭いのんびりとしたスタンスが心地よいですね。
今の世の中は、突っ張っていないと何だかわからない流れに飲み込まれてしまって、二度とはい上がれなくなるような不安が、そこかしこに充満していますが、
この音楽には、そういった我も我もといったテンションとは無縁です。
自分の楽しみのために演奏している、或いは音楽を楽しむために音楽をしているからなんでしょう。


ただ、弱点が一つ。
この種の音楽は、密度の薄さは否めない。
たまに聴くといいけれど、段々と飽きてくる。
きっと、録音では、その場の雰囲気を同時体験するには、情報量として余りに足りなすぎるのでしょう。


余談ですが、僕はショーロの「愛しい花」という曲が好きです。
明るいリズムの向こうにどこか昔を懐かしむような、ちょっとほろ苦い爽やかさが心地よいんですよね。

春先ってそんな季節だと思いませんか?

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