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盆踊り

盆踊り
夕方、風が涼しくなるのを待って、家族で地区の盆踊りに行きました。
今僕達の住んでいる街は、1980年代に山を切り開いて作られた大規模な住宅地で、
その頃移り住んだ人達は、だいたい定年を迎え、街はその時代の華やかな余韻を残しつつ、どことなく黄昏た雰囲気を持って今に至ります。
人々があのパステルカラーの眩しい時代に夢見たであろう漠然とした希望、
その先に今のこの街の姿があります。
新しく切り開いて作った土地なので、寺も神社もありません。
自治会主催の盆踊り大会は、小さな空き地のような広場にやぐらとテントを立てて催されます。
模擬店もあります。フランクフルトやら焼きそばやらを、煙を出しながら自治会の役員さんが焼いています。
風船釣り、輪投げ、千本釣り。
大人はあまりいません。来るのは子供ばかり。 小学生や中学生がほとんどです。
不思議な話ですけれど、こうやって自分の身を置いてみると、
何だかわかりませんが、真ん中が空っぽのお祭りに来たみたいな気分になります。不意に路頭に迷うような感覚です。
人は集うけれど、
恐らくそこに、みんなの気持ちの向かうべき場所は見つけられない。

やぐらの上で、子供たちが叩く太鼓のリズムは大音量のスピーカーから流れる音楽といつの間にかズレていき、修正できません。
むしろズレたまま(ズレたことにすら気付かずに)疾走していきます。

広場を後にする時
七十代くらいの男性がじーっと提灯に照らされたやぐらの方を見つめ、婦人会の人たちが踊っているのを眺めているのが目に入りました。
男性の奥さんでしょうか、傍にいた年配の女性に何か言われ、その男性は腕を引かれつつ名残惜しそうにゆっくりとその場を後にしていきました。
時間というものは有限です。
毎年何気なく見ていた、当たり前にそこにあった風景。
あのお爺さん。
あの盆踊りの光景に、どんな風景を見ていたんでしょうか。

それはさておき、盆踊りってどこかノスタルジックな風情がありますね。

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