« 第九 | トップページ | こどもの日 »

温かい手

温かい手
連休なので、弓の毛替えをしてもらうため、行きつけの名古屋の楽器店まで行ってきました。
楽器の調整をいくつかのお店で試した時期もありましたが、今のお店が一番自分の好みに合っていました。
どんな小さいメンテナンスであっても、その後きちんと説明してくれる対応も嬉しいです。
今回は毛替えと一緒に、楽器の小さな傷をニスで目立たなくしてもらいました。
丁度店の展示会中で、新作のバイオリンを弾かせてもらえました。このお店の最上階の工房で制作したものです。
かなりよい印象でした。
新作なのに軽くて、古い楽器のような音色の深みがあって、しかも弾きやすい。鳴らしやすい。
午前中だったせいかお客さんも少なく、工房で社長さんから楽器のニスの話も聞けました。クサカベのリンシードオイルとか使ってるんですね。何だか油絵みたい。ニスはオイルと、松脂を煮詰めて真っ黒くなった物を混ぜて作るんだそうです。オイルのねっとりとした柔らかさが重みを出して低音の響きを作り、乾いた松脂の硬さが高音の澄んだ音色を作るんだそうです。その高音と低音の間を調整しながら、どの音域でもいい音でよく鳴るような工夫をするんだそうです。古い楽器は、表面のオイルの部分はしっかり残っているものの、表面の松脂成分はほとんど取れてしまっているのだそうです。
オールドイタリーと呼ばれている楽器と新作の弦を実際弾いていただいて、音色の比較もできました。冗談抜きにいい音がします。古い楽器より下手したら奥行きのある音なんじゃないの?経年変化というのは、よい音色の一要因にすぎないのかもれませんね。ストラディバリウスの時代の制作方法を古い楽器の修理を通じて学んだノウハウを基にしているだけあって、話も説得力があります。何よりも音を聴いたら一目瞭然です。
名古屋の楽器。
いいですよー。

さてさて、嬉しいことがありました。いつも楽しませてもらっている僕の楽器の製作者に偶然にも会うことができました。
ハンガリーの方です。グミナールさん。
すごく背の高い方で、ほんわかあったかい感じの方でした。
握手してもらった手がふんわりしてました。興奮してしまって、日本語でいろいろ勝手に話しかけてしまいました。嬉しかったー。だって、いつも楽しくキコキコしている楽器を作った人ですよ。その人が、目の前にいるんですから。
サインまでもらってとっても幸せです。まるで憧れの芸能人に会ったみたい。
今の楽器、グミナールさんの2007年の作品ですが、とってもいい楽器です。弾きやすく、健康的で、深くて温かい音がします。音が楽器を通じて身体に響く感触が幸せです。僕にはもったいないくらいです。この楽器が自由にその素敵な音色が鳴り響くように、これからも練習がんばります。大事に大事に、弾いていきます。のっぽで温かい手のグミナールさん、ありがとう。

|

« 第九 | トップページ | こどもの日 »

ばよりん」カテゴリの記事

コメント

こんちは~

投稿: みやび | 2010年5月30日 (日) 18:25

コメントありがとうございます!

投稿: tkm | 2010年5月30日 (日) 23:55

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 第九 | トップページ | こどもの日 »