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春と花粉とChet Baker 

今日はとっても暖かいですね。

日の光が眩しくて静かな午後、CDを聴きながらぼんやりとパソコンに向かっています。

CHET BAKER 「SEE WAS GOOD TO ME」 (邦題「枯葉」)

CTIというレーベルによる1974年録音。

CTIというレーベルの音は、3月のこんな少しけだるい空気に良く似合います。

CHET BAKER はジャズのトランペッターです。時々歌も歌います。

この人の演奏は、もう戻らない遠い昔を思い出しているような、何だかはかない音がします。

昔ぼんやりと、こんな時間はこの先も続くんだろうなって思っていたことが、実はその時だけのものであったことに、ずっと後になって気づく。

例えば、その時過ごした場所に今から車を飛ばして行ったとしても、

その時冗談を言い合って笑っていた誰かに会いに行ったとしても、

その時間は決して戻らない。

CHET BAKERの音楽は、そんな種類の記憶を、どっかからそっと引っ張り出してきて、青色のガラス越しに眺めているような、そんな気分にさせてくれます。

たまに聴くのは、とってもいい時間の過ごし方なんだけど、

あんまり長居しすぎると何もする気がなくなる。

そんな音楽です。

BOB JAMES の弾くエレクトリックピアノが春の海の水面にキラキラときらめく午後の光のようです。

そろそろ、出かけなきゃ。

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